2002年10月26日土曜日は
大分市美術館にいました。 その日の14時に予定されていた ジョイントパフォーマンスというのに合わせ 風倉匠展を見に来ていて。 奇妙な生物(パフォーマー)が 暗ーくした展示室を次々と移動するもので 大抵が、白く清潔な光に満ちた場所 である美術館が、一時だけ、まるで異空間。 ダンスやパフォーミングアーツには まだ殆ど、興味もなかった頃で、 なんだかよく分からなかったけれど 不思議な印象だけは強く残ってました。 最近になってから知りましたが、 風倉氏(1936年大分出身)は、 絵画やオブジェも制作したが 特にパフォーマンスの表現形態で 世界に認められたアーティスト。 (土方巽の舞台にも、参加していた。) そして私が観たパフォーマンスは 大分大学の麻生和江先生や、 その創作舞踊研究会の学生達との ジョイント企画でした。 創舞研。06、07年の『踊りに行くぜ!!』 県内公演に地元から出演した、 タケウチユカリさん木村高くんの所属する会! ビックリです。 6年前の私は、なーんにも”知らなかった”。 実は今日は、 その当時のパフォーマンスの件で 美術館に行ってきたのですが 入手した図録をみたら、風倉氏は あの雪野恭弘さんとも接点があったみたい。 ![]() あの日、帰り際に美術館の休憩コーナーで 座っている風倉氏を見掛けました。 なにか話しかけようか迷ったけど、 やめたんだった。 何でもいいから、というか、 言葉は出なくとも、 隣に座ったりしてみればよかったかも。 2007年11月、風倉氏は亡くなっています。 ある時間と空間を共有することでのみ 成立する、身体表現の世界。 老いてゆく肉体。限りあるチャンス。 彼のいた椅子を見ながら、 ”あの場”に居合わせた幸運と、 いいダンスは早くみんなに 観てもらっておかないと、という焦りを 同時に感じたのでした。 ![]() |
阿南維也
大分市のギャラリーSEVEN POINTに お邪魔したときのこと。 大っきなカメラを回して、お客さんに インタビューしている女性がいて、 私のところにも聞きに来てくれました。 しかし寝不足と人見知りとカメラ嫌いで 作品の感想なぞ求められても 気の利いた答えも浮かばず。。。 冷たい応答で、ご協力できず がっかりさせてしまったのですが。 (自分でも、あれは酷かったと思う。) NHKの夕方のニュース番組で、 阿南さんを取り上げる為の取材だったのだ。 と後から聞いた私は せめて罪滅ぼしに その放送は見届けよう。と思ってました。 ちゃんと見ました。 ちょうど私の後にインタビューされていた 女性の映像が、作品の面白さを 元気イッパイに語っていました。 よかったよかった。 作品展というのは、 陶芸家である阿南さんのインスタレーション。 5〜6cm四方?の小さな手焼きタイルを 椅子状に立てて、ずらっと並べていく。 最終日には、 ドミノとして全部倒すんだそうな。 お客さんは自由に組み立ていいので 私も・・・ ![]() 部屋のいっちばん隅っこに 並べてきました。 タイルひとつひとつに 多少の歪みがあるので、 なかなか安定しなかったりして 途中何度も倒しては、ガクッ・・・。 私のこの、 実はけっこう苦労したwork、 まだ残っているのかなぁ。 クロージングのドミノは 『ご近所計画』の公演の日で 伺えないのが残念です。 ![]() |
由布院のGALLERY BLUE BALLENに
平川渚さんの「部屋を編む」を 見に行きました。 本当に、 平川さんの作品展は 珍しくよく観に行っていて 最近では、ダンスでも こんな風に毎回欠かさずに観れている アーティストさんはいないというのに ブログの記事にも いつも書いている気がします。 というのも、やっぱり すごくイイからなんだなぁ。 BLUE BALLENは白と青が基調の空間。 そこに銀色の細い糸の網が 立体的で複雑なうねりをみせて 浮かんでいます。 それはまるで 海底からミナモを、 そこに揺れるあぶくの群れを 見上げているような 気分になるわけです。 床に座り込んで眺めると。 ![]() (写真でうまく見えないのが悲しい) 訪れたお客さんは部屋に入り、 張り巡らされた糸にかからないように 跨いだり、くぐったり、しゃがんだり 穴から顔をだしたり、指をつっこんだり ・・・ と、つまり この作品は見る人それぞれに 違った身体の動きを誘発します。 お客さんは、実は無意識のうちに 踊らされているようにも見えるわけです! それは全く意図されていない ことなのだけど、(だから一層)面白ーい。 なんて話を、 ギャラリーの店番の合間にもてなしてくれた 平川さんとしてきたのでした。 ちなみに、平川さんのブログには この作品展に来た珍客の写真も。 この日に行きたかった・・・。 ![]() |
雪野恭弘さんの個展
『Minus Giacometti(マイナス・ジャコメッティ)』 (2008年4月28日‐5月4日@大分・赤レンガ館チャンネル21) を、会期終了滑り込みで観てきました。 雪野さんは、 07年の「踊りに行くぜ!!」別府公演で 会場となった映画館の入口を飾るための ”映画看板風の立看”を描いてくれた方。 ![]() 楽日には、それを囲んで 出演者+スタッフ揃いの記念撮影もした、 あの公演の象徴アイテムです。 看板の構図決めで 資料写真を見たときから、 三浦宏之さんには 特に惹かれていた雪野さん。 個展会場で久々にお会いし、 今年も踊りに行くぜ!!実現に向け 活動中です。と報告すると、 『また彼が来るのかい?』 と聞かれたのでした。 個展は、 「コピー」をテーマとし、 ひとつの絵画の大量のコピーを 小部屋の四壁に行儀良く貼り並べる。 というものでしたが、 私が到着して間もなく片付け。 次々に外され、積み重なる、 やわらかな静物画。 ほどなく、 会場を出る私の小脇には サイン入りの作品1枚。 「1枚持って帰んなさい」 のお言葉に甘えました。 ありがとうございます、雪野さん! ![]() うちの壁で、 風もないのになびいています。 (帰る途中に若干、歪んでしまった。) 単独で見ても 個展の趣旨が分かるように。 とのアドバイスと共にくれた、 蠅の眼で見たように? 小さくビッシリ複製されたコピー用紙も ちゃんと端っこに貼り付けましたよ。 お礼には、 やはり「彼」が踊るのを 生でもう一度、みせられたらいいな。 なるべく近いうちに・・・。 ![]() |
昨日は福岡の冷泉荘;築50年の古アパートに アート、デザイン、フードなどの 約20組が入居している、 3年限定(09年3月まで)のプロジェクト に行ってきました。 2周年を祝うフェスで、 大分の平川渚さんが巣を作っている! (部屋に滞在して蜘蛛の巣をはり続ける 私の大好きなインスタレーション。) というのに加えて、 空間再生事業 劇団GIGAが 『ダンスに近い芝居仕立て』の作品を 上演するというので 急遽、バスに飛び乗って。 平川さんの棲んでいた部屋は 細い毛糸の蜘蛛の巣が今回も 小部屋を素敵に覆っていました。 この作品はとても居心地がよくて、 床に座り込んでまったりする人が いつも必ずいます。 向こうで合流した仲良しの ダンサーさんと私も、しばらく のんびーりさせてもらいました。 やわらかに視界に膜をはる 蜘蛛の糸越しに見る彼女の姿は、 とても絵になるのでした。 屋上で上演されたGIGAの 『時代はいつもサーカスの象に乗って』 (構成・演出 菊沢将憲さん)。 ”やりたかったことはなんですか” と観客の中に分け入って聞きまくる、 とか お絵かきする女、 佇むキリン?頭の男、 はりぼての花畑、 かき鳴らすギター、大声!、 とか そんな中で 振付的な動きというのは特に 大事なアクセントになっていたよう。 黒田育世さんや黒沢美香さんなどの振付で 福岡で何度か踊っている菊沢さん、 今までの中でも”最も「自分な」”作品だ、 とパンフに書いていましたが だとしたらやっぱり、ダンスの要素が 今かなり大事なポイントとして 頭の中にあるのかもしれないなぁ。 これから、その世界観の中に ダンスがどう融合していくのでしょう。 楽しみです。 ![]() |












